1. ホーム
  2. 山大生のサイクリング旅日記
  3. No.7 サイクリング in 岩国市 ~自然と歴史のミックスサイクリング~

Cycling Trip Diary for Travelers山大生のサイクリング旅日記

No.7 サイクリング in 岩国市 ~自然と歴史のミックスサイクリング~

2023/03/03

撮影日:2022/10/29 (土) 作成者:山口大学国際総合科学部学生

こんにちは!山口大学国際総合科学部の学生です。
私たちは山口県の魅力を外国人に伝えるため、スポーツフィールドやまぐち推進協議会と協力して活動しています。
その一環として、山口県の各地域をサイクリングしている様子を動画で発信するとともに、動画でお伝えしきれなかったより詳細なお役立ち情報をWeb記事に掲載しています。

動画はこちら↓

今回は岩国市でサイクリングをしました。
岩国市は山口県最東部に位置しています。標高約200メートルにそびえ立つ「岩国城」や木造の名橋である「錦帯橋」等、日本を代表する歴史的建造物が多く存在します。また、視界いっぱいに広がる海や、青く透き通った錦川等、美しい自然にも恵まれた地域です。

今回のサイクリングは岩国錦帯橋空港からスタートします。
岩国錦帯橋空港までのアクセス方法はこちら ↓

この日サイクリングに同行してくれた外国人は、ニックです。彼は、ドイツ出身で2022年の9月に来日した山口大学の留学生です。ドイツでもサイクリングの経験があり、スポーツが大好きな学生です!
長い距離に挑戦するのは久しぶりで、今回のサイクリングをとても楽しみにしてくれていました。

今回のサイクルルート、タイムスケジュール及びコースデータはこちら ↓

サイクルルート Googleマップ

コースデータ

気温 20°C
走行距離 58.21km
獲得標高 481m
旅行時間 6:30:00
移動時間 2:45:00
平均速度 20.7km/時

Ⓐ岩国錦帯橋空港 [出発時刻 9:45 A.M.  スタート]

岩国錦帯橋空港は、東京(羽田)と沖縄(那覇)までの飛行機の往復便があります。それだけではなく、JR岩国駅までの直行バスや広島県までの高速バスが走っており、アクセスに秀でた場所となっています。

また、錦帯橋空港の入り口にはサイクルピットが設置されています。自転車のメンテナンスや持参した自転車を組み立てる際に、ぜひご活用ください。

それでは最初の目的地、「潮風公園みなとオアシスゆう」に向かって出発です!!

空港を出発して街中を進んでいると、左手に海が見えてきます。
潮風公園みなとオアシスゆうまでの道のりは、平日休日関係なく交通量が多いので、気をつけて走行してください。
太陽の光を受けてキラキラと光る瀬戸内海を見ながら、穏やかな潮風の中を走るサイクリングはとても爽快感がありました。

Ⓑ潮風公園みなとオアシスゆう [到着時刻 10:45 A.M. 距離 17.5km]

海沿いを40分程走り続けると、潮風公園みなとオアシスゆうに到着します!砂浜は全長450mもあり、7月中旬から8月中旬の期間は海水浴場として人気の観光地です。

ニックは、「ドイツの砂浜と比べて日本の砂浜はとても白くて美しい。夏に改めてこの海を訪れたい!」言っていました。

ここはサイクルエイドに指定されており、サイクルラック、自動販売機、食事処があります。そのため、サイクリストの休憩場所としても活用できます。

サイクリングで温まった体に潮風があたると、涼しくて気持ちが良かったです。穏やかな波は時間をゆっくりと感じさせ、リラックスすることができます。この景色は何時間でも眺めることができます。

施設名 潮風公園みなとオアシスゆう
利用料金 無料(コインロッカー・シャワーは有料)
営業時間 6:00 A.M. – 10:00 P.M.
お問い合わせ 0827-62-0155
公式HP https://shiokaze-kouen.net/beach

去り難い気持ちもありましたが、次の目的地に向けて海を出発しました。

内陸部に入ると、サイクリストを魅了する美しい自然や、胸が高鳴る坂があり、今回のサイクリングの見どころとなっています!
この道は、先ほどまでの道と比べて車や歩行者の通りが少ないので、サイクリングしやすいです。

まずは小川が見えてきます。
ニックは川沿いの景色を見て、「ここは電車・車など、現代的なものがあまりなく、ゆっくりとした時間が流れているように感じる場所で、とても自由な感じがする。」と言っていました。

次に、標高221mの坂があります。この傾斜は、サイクリストにとってそれほど大きくはないですが、上り坂が約7kmも続くので忍耐力が試されます。
風を切って下り坂を駆け抜ける爽快感は、上り坂の辛い思いを吹き飛ばし、達成感をより一層強めてくれました。
ニックは、上り坂がかなりきつそうでしたが、頂上まで上りきると笑顔を見せてくれました。「坂を上るのは大変だったけれど、坂を下る時は風を感じられて最高に楽しかった!」と楽しそうに話してくれました。

ちなみに坂を下る時は、視界いっぱいに田んぼが広がって見えます。私たちには見慣れた風景ですが、「田園の中にぽつんと瓦屋根の家屋が見える景色は、日本の田舎を感じさせる要素の一つでとても美しい」とニックは教えてくれました。

Ⓒいろり山賊 (玖珂店) [到着時刻 12:30 P.M. 距離 40km]

潮風公園みなとオアシスゆうから22.5km走ると、いろり山賊に到着します。いろり山賊は、平日休日問わず多くの人で賑わっている観光地です。
ここは山賊の住処をモチーフに作られた食事処で、まるで山賊が宴をしているかのように派手な場所です。山賊とは、山の中に拠点を構える盗賊のことを指します。

店内では木々に囲まれた空間の中で楽しめる場所と、昔ならではの日本の部屋の雰囲気の中で食事できる場所があり、いずれも好きな座席を選択することができます。

また、店内には様々な施設があり、料理を焼き上げている様子を見ることできたり、山賊が利用していたような木造の橋を渡ったりすることができる場所があります。料理を待っている間も、楽しい時間を過ごすことができます。

今回は、いろり山賊の名物である山賊おにぎり(550円)と山賊焼(880円)を食べました。
山賊おにぎりは、普通のおにぎりの3倍くらいの大きさをしていて、大きな口を開けて食べます。梅・昆布・鮭の3種類の具材がたっぷりと入っています。
山賊焼きは、鶏肉を串刺しにした料理で、豪快にかぶりついて食べます。

山賊の気持ちを味わいながらこれらの料理を頬張ると、粗野な料理が贅沢品へと様変わりし、幸せな気持ちになりました。
山賊になった気分で食べてみてください。美味しさがさらに増します。

ニックは、「伝統的な日本のお祭りの姿だ。雰囲気がとても大好き。料理もとてもおいしかった。また食べに行きたい!」とこの場所を絶賛してくれました。

ここはお祭りではないのですが、確かにお祭りのように賑やかで楽しい場所です。

施設名 いろり山賊(玖珂店)
営業日 HPにある営業カレンダーを参照
https://www.irori-sanzoku.co.jp/calendar/
営業時間 10:00 A.M. – 00:00 A.M.
お問い合わせ 0827-82-3115
予約 3日前の 5:30 P.M. まで (当日は不可)
支払い方法 現金のみ
公式HP https://www.irori-sanzoku.co.jp

さあ、いよいよ錦帯橋に向けて出発です!

今回のサイクリングルートでは、いろり山賊から錦帯橋に行く道のりで守内橋を通ります。この橋は、沈下橋の構造をしています。沈下橋とは、河川が増水したとき水没することを想定して作られ、欄干が無い橋のことをいいます。
この橋は錦川にかかっています。錦川は、橋の上から見てみると、数え切れない程の魚が泳いでいるのが目で確認できるほど透き通っています。この川の透明さにはとても驚き、心までもが澄んだ気持ちになります。

Ⓓ錦帯橋 [到着時刻 3:30 P.M. 距離 58.2 km]

自転車は、錦帯橋の隣にある横山河川敷運動広場の駐車場に止めました。グーグルマップにピン止めしていますのでご確認ください。

Googleマップ

この錦帯橋と岩国城下町の景観は重要文化的景観に指定されています。

ニックは、錦帯橋を写真でしか見たことがなく、実物を見たことにとても感動していました。
錦帯橋は錦川を天然の堀として城を築いた際に城下町とつなぐための橋として江戸時代に造られたものです。流されない橋を研究して出来たものが今の形です。これは、5つの木造の橋が連なる構造で、中央3つは、迫持式(せりもちしき)といわれるアーチ構造をしています。両端の2つは桁橋構造(けたばしこうぞう)と言います。
1673年に建築された錦帯橋は、幾度か流出と再建を繰り返し、現代の四季を彩っています。
昔の人の知恵を形に表し、今でもその形を残し続けていると知ると、さらに圧倒されました。

施設名 錦帯橋
利用料金
錦帯橋のみ
中学生以上 個人310円・団体260円
小学生   個人150円・団体120円
セット券(錦帯橋・岩国城ロープウェイ・岩国城)
中学生以上 個人970円・団体760円
小学生   個人460円・団体350円

※団体は15名以上

営業時間 料金所営業時間 8:00 A.M. – 5:00 P.M.
観光シーズン中 6:00 P.M. まで
夏期 7:00 P.M. まで

24時間入橋は可能
(10:00 P.M.からは消灯されています。
料金所に人がいない時間は、夜間料金箱に料金を入れて渡ってください。)

お問い合わせ 0827-29-5107
公式HP https://kintaikyo.iwakuni-city.net/

吉香神社

吉香神社の場所をグーグルマップにピン留めしていますのでご確認ください。

Googleマップ

錦帯橋から岩国城までの城下町エリアには、江戸時代に岩国を治めた吉川氏の歴代にの祖霊を祀る神社があります。この神社は吉香神社といい、国の重要文化財に指定されています。
時代劇にもでできそうな立派な門や本殿があり、とても荘厳でした。

施設名 吉香神社
利用料金 無料
営業時間 7:00 A.M. – 5:00 P.M.
お問い合わせ 0827-41-0600
公式HP https://kankou.iwakuni-city.net/%E5%90%89%E9%A6%99%E7%A5%9E%E7%A4%BE.html

岩国城

岩国城の場所をグーグルマップにピン止めしていますのでご確認ください。

Googleマップ

岩国城までは遊歩道とロープウェイの2つの方法で行くことができます。今回はロープウェイで岩国城の近くまで行きました!

ロープウェイからは、錦川沿いをはるか遠くまで眺めることができ、とても美しい風景が広がっています。

施設名 岩国城ロープウェイ
利用料金
岩国城ロープウェイのみ
中学生以上 往復560円・片道330円
小学生   往復260円・片道150円
セット券(錦帯橋・岩国城ロープウェイ・岩国城)
中学生以上 個人970円・団体760円
小学生   個人460円・団体350円

※団体は15名以上

運転時間 9:00 A.M. – 5:00 P.M.
毎時0分、15分、30分、45分発車
定員 30人程度
所要時間 約3分
お問い合わせ 0827-41-1477
公式HP https://kankou.iwakuni-city.net/ropeway.html

ロープウェイを下りると、約10分程度のウォーキングコースがあります。木々や木漏れ日が降り注ぐこの場所にはとても静寂な雰囲気があります。今にも反対側から侍やお殿様が歩いてきそうな歩道です。
落ち着いた空間だったので、ゆっくり歩いて堪能したかったのですが、早く岩国城を見てみたいという興奮した気持ちがあり、早歩きしてしまいました。

岩国城に到着!
岩国の山の頂上に堂々と建てられた岩国城は岩国の守り主のようです。

岩国城は、初代岩国藩主吉川広家(きっかわひろいえ)によって1608年に作られた城です。現在の天守閣は、1962年に再建されたものとなっています。
城の中には武具や甲冑、錦帯橋の歴史やミニチュア模型等、様々な展示物があります。その中でも、刀が多く展示されているので、刀剣ファンには幸せな空間です。
展示物の横には日本語と英語の説明があります。また、英語版のパンフレットも置いてあるので、外国の方も気軽に立ち寄ることができます。

天守閣からは、出発地点の岩国錦帯橋空港や先ほど渡った錦帯橋が見えます。また、錦川と錦川からつながる瀬戸内海が一望できます。
岩国市の中心街を流れる錦川の形は、天守閣からの眺めをより感動的な景色にしていました。サイクリング後に、展望台から自分の走った街並みの景色を見ると達成感を味わえます。
「岩国城に上ったことで、江戸時代についての歴史にとても興味が沸いた。岩国城からの景色は綺麗で、見とれてしまった。ドイツの城には行ったことがあったが、最近は全く行ってなかったからとても楽しかった。」とニックは言っていました。

施設名 岩国城
利用料金
岩国城のみ
中学生以上 個人270円・団体200円
小学生   個人120円・団体 90円
セット券(錦帯橋・岩国城ロープウェイ・岩国城)
中学生以上 個人970円・団体760円
小学生   個人460円・団体350円

※団体は15名以上

運転時間 9:00 A.M. – 4:45 P.M.(入館4:30 P.M.まで)
お問い合わせ 0827-41-1477
公式HP https://kankou.iwakuni-city.net/iwakunijyo.html

終わりに…

ニックはサイクリングを通して、「本当に楽しかった。自然を感じながら、日本の歴史・文化にも触れられるサイクリングは達成感でしかない。また、仲間と一緒にサイクリングコースを回ることで、さらに仲良くなることができるのも一つの楽しかった要素だ。またサイクリングをしに来たい。」と言っていました。
海沿いや山、川などの自然と、錦帯橋や岩国城などの歴史・文化の、二つの面から岩国市の魅力を発見することができます。1日で岩国市を満喫できる達成感満載のコースとなっています。
ぜひ岩国市に来てサイクリングをしてみてください。

プラス情報

飛行機での自転車の持ち込みについて

自転車は通常の荷物と同様に扱います。ただし、3辺の和が203cm=80inを超過した場合、事前にANA電話相談窓口にてお問い合わせください。
※この自転車の持ち込み方法はANAをご紹介しています。

参考文献

https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/international/bicycle/

岩国城城下町エリア

岩国城城下町エリアには錦帯橋の他にも動画では紹介できなかった施設が多くあります。
ここには、美しい木々の中に歴史的建造物が点在しており、人々を魅了する日本の庭園となっています。
噴水のある公園やベンチなどがあり、観光客だけでなく多くの市民が集まる場所もあります。
サイクリングの後に、日本の景色に癒されてみてください。

また、ソフトクリームや昔ながらのコロッケなど、様々な食事の出店もあります。
今回のサイクリングでは、佐々木屋小次郎商店のソフトクリームを食べました。
この店には、英語を話せる日本人の店員がいます。また、英語版のメニュー表もあるので、外国人の方でも安心して注文できます。
サイクリングの後のスイーツは達成感を味わう醍醐味の一つです。普段食べるソフトクリームよりもさらに甘さが体中に染み渡ります。

錦帯橋からの移動

参考までに、錦帯橋からのおすすめのルートを2つ紹介します。

1.新幹線

錦帯橋から自転車で約20分の場所に新岩国駅があります。ここは新幹線があるので、次の目的地に行くのに最適な場所になっています。

錦帯橋から新岩国駅までの行き方↓

2.自転車

今回紹介するのは錦帯橋から周防大島を堪能するコースです。周防大島も海や山など自然に囲まれた場所なので、ぜひ挑戦してみてください。目的地は周防大島にある道の駅サザンセトとうわです。

錦帯橋から道の駅サザンセトとうわまでの行き方↓

道の駅サザンセトとうわから周防大島を一周する動画もあるので、ぜひ見てみてください。
動画はこちら↓

もっと見る

山口県は全ての
サイクリストを応援します!


TOP